ホットな情報コーナー
2008/10/07(火)〜12/07(日)
 企画展
  「地震と土砂災害」−大規模地震と天然ダム−
 平成20年度の秋の企画展は「地震と土砂災害 〜大規模地震と天然ダム〜」と題して、大規模地震によって引き起こされる土砂災害のうち、特に天然ダムを形成したものにスポットをあてたパネル展を行いました。平成20年には、5月12日に「四川大地震」(中国)、6月14日に「岩手・宮城内陸地震」という、ともに震度6を超える地震により、崩壊した土砂が川を閉塞して大きな天然ダムを形成しました。これらの天然ダムは緊急の対策工により決壊による大災害の難を逃れています。しかし、150〜160年前に起こり、古絵図等の記録として残る「安政の飛越地震」、「善光寺地震」では、その決壊により大土石流、洪水が発生して下流に甚大な被害をもたらしています。これらに加えて平成16年の「新潟県中越地震」における、その被害や決壊防止のための対策工事などを今回の企画展で紹介しました。過去に起こった地震による土砂災害などの大災害が今でも起こる可能性が十分にあること、また、その災害が現在の土木技術、情報技術などにより軽減できる可能性があることを、開催期間中の博物館入館者9,878人に理解していただけたのではないかと思います。