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2008/02/13(水)〜03/16(日) 特別展「赤木正雄と白岩砂防堰堤」 |
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明治39年(1906)、富山県が開始した立山砂防事業は、大正8年、11年の豪雨によって壊滅的な打撃を受けましたが、県民の「幸福安寧」への想いは絶えることはありませんでした。その後、県当局だけでなく、地元有志による度重なる陳情が実を結び、「砂防法」が改正され、予算の閣議了承がなされ、直轄砂防への道が開かれていきました。 こうした県民の想いを引き継ぎ、大崩壊地・立山カルデラに挑んだのが、初代立山砂防事務所長の赤木正雄博士でした。赤木博士は、10日間にわたり市瀬技監、岡県知事ら一行とともに現地調査し、さらに約1ケ月にわたり自らの足で白岩砂防えん堤箇所の現場調査を行い、「常願寺川砂防工事全体計画」を策定しました。西欧の砂防技術に加えて、丹念な現地調査による実体験から生みだされ、確立されたものは、今日の砂防計画につながっています。 今展示では、県民の想いを受けつぎ、今日の立山砂防工事の基礎となる計画を立てた赤木博士の人物像と砂防にかける熱いおもいを紹介しました。さらに、立山カルデラ砂防施設群が、世界文化遺産候補として提案されており、なかでも日本一の高さを誇る白岩砂防えん堤は広く注目されています。白岩砂防えん堤の文化的価値について様々な角度から考え、貴重な工事資料・写真などを展示し、当時、その築造がいかに困難なものであったかを紹介しました。 |
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