ホットな情報コーナー
2006/10/7(土)〜11/26(日)
 第18回 企画展 常願寺川砂防100周年
 「山静川清−常願寺川の安静をめざして−」
  今年は常願寺川で砂防事業が始まって100周年を迎えました。昨秋は明治39年から富山県が実施した砂防事業とその背景について「護天涯」をキーワードとして紹介しました。続く今秋は、大正15年から今日までの国直轄による砂防事業を紹介し、現在の取り組みに加え、予期せぬ自然災害の危険性から常願寺砂防のこれからを考えました。  
  大正6年(1917年)、立山カルデラを視察した第16代富山県知事・井上孝哉は、その凄惨な荒廃ぶりを目の当たりにし、常願寺川を治めるには国の支援が必要であると痛感します。井上知事は山や川が本来あるべき姿を「山静川清」と揮毫し、碑文に刻まれたとされます(この石碑はその後流失し、現在まで発見されていません)。「山静川清」には、本来の美しく清らかな流れに戻ってほしいという強い願いが込められており、これは常願寺川砂防がめざす理想像でもあります。  
  本企画展では、直轄砂防の歴史・現状を年表と32枚のパネルで紹介し、映像「岩壁崩壊を防ぐ」などを展示しました。新規の試みとして鳥瞰CG「立山カルデラスカイトレッキング」を制作しました。さらに地震計を使って来館者がつくった地震を目で確かめ、地震計の役割を理解していただく体験コーナーも設け、来館者にたいへん好評を博しました。
  正面タイトルと立山砂防のあゆみ   コントローラーを使って立山カルデラ上空を移動
  年表パネルと映像に見入る観覧者   立山砂防のいまとこれから