ホットな情報コーナー
2006/06/17(土)
 常願寺川砂防100周年記念事業 名誉館長講演会
  「歴史に見る地震と土砂災害」
 日本の歴史上、最初の地震に関する記述は天武7(679)年の筑紫国の地震で、日本書紀に詳しい震災の様子が記されています。1軒の家が地滑りによって丘から低地へと流されながらも、住民は夜が明けるまでその事実を知らなかったという。地震国日本は、国土の6割を山地とするため、地震に伴う土砂災害の危険性は常につきまといます。
 本講演では、筑紫国の地震に始まり、善光寺地震や飛越地震、島原大変などの歴史資料をもとに、土砂災害の実態と昔人の執った対策・災害復旧について紹介しました。更に最近の災害事例を、写真を交えて紹介し、災害環境の把握、執るべき備え、得るべき知識を自らが獲得していかなければならないことを訴え講演会を終えました。会場はほぼ満席で立ち見される方もおられました。