2000/9/19 vol.20a

サラシナショウマ
 
Cimicifuga simplex Wormsk
 キンポウゲ科 サラシナショウマ属

 山地の落葉樹林内や草原などにはえる多年草。
  草丈が1mを越え、長さが20〜30cmになる白い しっぽのような花(た くさんの花が
集まった総状花序)が9月ごろカルデラ内のあちらこちらで、たいへんよ く目立ちます。
  レンゲショウマ、ルイヨウショウマなど、キンポウゲ科の中にショウマと名がつく植物
がいくつかありますが、ショウマは漢字で「升麻」と書き、これはシベリアから中国南部
に分布するCimicifuga foetidaをさし、鎮痛剤などに利用されます。属名のCimicifuga
は悪臭が甚だしくナンキンムシも逃げるという意味です。サラシナショウマにその臭い
はありませんが、漢方薬としてに根茎を取って干し、風邪の発汗、解熱、痔に使われ
ます。
  また、サラシナとは「晒菜」と書き、若い葉 を煮て水でさらして食べるので名前がつ
きまし た。

 

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