2000/9/12 vol.19b
キンミズヒキ
Agrimonia pilosa Ledeb. var. japonica
バラ科 キンミズヒキ属
低地、山地のいたるところに見られる多年草。 夏に花が咲き、秋に実がなり、
ズボンなどに果実をくっつけて子孫を遠くへ運んでもらうという戦略を取っていま
す。(イノコヅチ、ヌスビトハギも同様)。
この仲間はがくにかぎ状の毛が多く(これでズボンにくっつく)、この花の様子が
ケシ科のArgemone(アザミゲシとして栽培されています)とよく似ているので名付
けられましたが、その際に綴りを間違えたといわれています【牧野植物図鑑より】。
タデ科のミズヒキに似ていて、花の色から「金水引」の名前がついています。
中国や台湾では龍牙草といい、花の盛りに全草を下痢止めの生薬に用います。
若芽をゆでて、あくを抜いてから、食べる地方もあります。