2000/8/24
vol.17a
イワイチョウ
Fauria crista-galli Makino
ミツガシワ科 イワイチョウ属
中部以北の高山の湿原に生育する多年草。弥陀ヶ原や室堂などの腐葉土がよ
く発達した湿地によく見られます。光沢のある葉を一面に敷き詰めたような群落を
よく見ますが、イワと名付けるほど岩地にははえていません。
葉の形がイチョウに似ていることや、秋になると最初に、黄葉することから、この
名がつきました(別名ミズイチョウ)。その黄葉の様子は、花の時期とはまた違った
風情があります。
種名のcrista-galliは「ニワトリのとさか」という意味で、花冠の裂片の中央にある
突起状のひだをニワトリのとさかにたとえたものです。また、ふちはフリルをつけた
ようにもみえ、小さいながらなかなか美しい花です。