2000/7/12 vol.12b

ズダヤクシュ

Tiarella polyphylla D. Don
ユキノシタ科 ズダヤクシュ属

 亜高山帯のやや湿った林床にはえる多年草。
 根茎は横にのび、細長い匍匐茎を出します。花茎は直立し、高さ10〜40cm位
になり、2〜4枚の葉を互生します。
 6〜8月頃花茎の上部にややまばらに下向きの白色の花をつけますが、花び
らは針状で目立たず、白色のがく片が花びらのように見えます。また、10本の
雄しべはがく片より長く、白い花糸と黄色の葯が見え、小さい花ですが、暗い林
の中ではなかなか美しく見えます。Tiarellaという属名もティアラ(王冠の一種)か
ら名付けられています。
 和名は喘息薬種という意味で、喘息によく効く薬草という意味で名付けられて
います。(長野では喘息をズダと呼ぶ)(夏の開花期に全体をとって干し、煎じて
飲む)


   

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