2000/7/18
vol.15b
ヌマハリイ
Eleocharis mamillata Lindb. fil.
カヤツリグサ科 ハリイ属
池の湿地に群生する多年草。
立山カルデラ内の泥鰌池のほとりに群生しています。
属名のEleocharisは「沼を飾る」という意味で、名前の通り、この属の多くは沼
地にはえています。
「沼針藺」と書きますが、畳表に使われるイ「藺」はイグサ科であり、分類学的
には類縁性はありません。
茎は細くて柔らかく、円柱状(カヤツリグサ科は普通三稜形)で、高さが60〜80
cmあります。(博物館の展示物は雪解け直後の様子を表現していますので5〜
10cmしかありません)
葉は茎の下部で鞘になっておりほとんど目立ちません。
地下には横にはった細い根茎があり、試しに茎を1〜2本引っぱっても抜ける
ことはありません。
7〜10月に先端に花をつけ、体験学習会で見ることができます。