2000/7/18
vol.14b
ドクダミ
Houttuynia cordata Thunb,
ドクダミ科 ドクダミ属
日陰で、やや湿った場所に群生し、日本のどこにでもはえている多年生草本。
古くから、民間薬として利用されており、ドクダミとは毒痛みの意
味だろうといわ
れています。生葉を腫れ物の吸い出しやおできの貼り薬、汁は耳鼻の病気に使い、
開花期に全草をとり干
したものは利尿、便通、高血圧などの薬になり、十種類の薬
効があるので十薬という別名がついています。「ドクダミ茶」は健康食品として利用
されています。
草全体に独特の悪臭(乾燥させるとなくなる)があり、地下茎が長くのび、盛んに枝
分かれをしてふえ、葉は長さ5cmの心臓形(cordataは心臓形の意味から)で互生し
ています。
初夏に4枚の白い花弁状の総包片(葉に近いもの)の中心部に花序(花の集まり)
を出し、個々の花は花びらはなく雄しべ(3本)と雌しべ(花柱3本)だけでできています。