2000/6/14 vol.9b

ウツギ
 

Deutzia erenata Sieb.et Zucc. 
アジサイ科 ウツギ属 

 山地に普通にある落葉低木。卯月に開花するのでウノハナの別名があり、生け垣や
庭木としてもよく植えられ、「うの花のにおう垣根に、ホトトギス早も来鳴きて」と歌われ
ています。道路沿いなどに白い花がたれ下がるように咲いているのが、印象的です。
 高さは1.5mぐらいで、若い枝には星状毛があり、粘りがあるので古くからタ ンスの木
釘として利用されてきました。
  ウツギという名の意味は枝の中心部にある髄が消失して中空であるところから名付
けられています。他にも〜ウツギと名付けられている植物がありますが、アジサイ科と
は限りません。直径1〜1.5cmの花が、枝の先端に円錐花序を作っており、花弁は5枚、
雄しべは10本あり、花柱は3〜4本ついています。
  このウツギの仲間はユキノシタ科として知られていま したが、最近はユキノシタ科の
木本の多くをアジサイ科 とする説が強くなってきました。


   

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