2000/6/6 vol.8b
ニセアカシア
Robinia pseudo-acacia Linn.
マメ科 ハリエンジュ属
北アメリカ原産の落葉高木。1874(明治7)年ごろ渡来し、北海道を中心に街
路樹として植えら
れました。高さは15mぐらいになり、材が硬く、耐久力もある
ので、建築材に使ったりします。
また、根に根粒菌が共生するので、やせ地でも急速に生長するので、砂防
のためにもちいられ、各地
の河原、川岸、山麓などに野生化しています。
常願寺川の川沿いでも5〜6月にかけて、多数の白い花が、
枝にぶら下が
るようについているのを見かけます。
花は芳香がよく、蜜が上質なため、養蜂家の蜜源植物としても重要です。
葉は複葉で付け根にトゲがあり、この点でアカシアと間違えられ名前が付き
ました。種名のpseudo
-acaciaもギリシャ語で「偽アカシア」という意味です。
また、エンジュとも似ていて、トゲがあるので
「ハリエンジュ」とも呼ばれます。
北原白秋の「この道」に「アカシアの花が咲いてる」と唄われているアカシアは
この木のことだそうです。