2000/6/14 vol.9a
ムシトリナデシコ
Silene armeria Linn.
ナデシコ科 マンテマ属
江戸時代末に日本に渡来したヨーロッパ原産の1
年生または越年生草本。
庭園に観賞用として植えられていましたが、海岸
や河原などに野生化しています。
博物館に来るまで
の道路ぎわでも、あちこちに濃いピンク色をした花
を見ることが
できます。
茎の上の方(花のすぐ下や、その次の葉の下ぐら
い)に粘液を分泌するあめ色の
部分があり、触ると
ネバネバします。ここで虫を捕まえるのではないか
という想像を
して名前が付けられましたが、食虫植物ではありません。(粘液の役割は勉強不足で
・・・わかりません。)
Sileneという属名は粘液を出す様子を酒の神バッカスの養父Silenesが酔って泡だら
けになった様子にたとえたものといわれています。