2000/6/2 vol.7a

ホオノキ

 Magnolia obovata Thunberg
 モクレン科 モクレン属

  山地や平地の林内に生える日本特産の落葉高木。 岩峅寺や上滝付近の山地から
ブナ坂付近までの林内に普通に見られます。 高さは20mほど、樹皮は灰白色で、葉
は時には30cm以上にもなります。互生しますが枝先集まっているため、あたかも輪生
しているように見えます。葉は大きく、香りがよいので、ホオ葉味噌や、ホウ葉飯など、
しばしば食物を包むために用いられています。  山地に生える樹木の中で、最も大きな
花をつけ(直径15cmほどで、黄色みがかった白色の花)、甘い香りが強く、花のありか
を教えてくれるほどです。秋になると長さ15cmほどの果実をつけますが、これが裂ける
と中から赤い種子が顔をのぞかせ、鳥に食べられることで、種子の散布をします。
  材は高級下駄の歯の部分などに使われています。


   

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