2000/5/25 vol.4b
シャガ
Iris japonica Thunb.
アヤメ科 アヤメ属
丘陵地林内の湿った斜面などに多く群生する多 年草。
大山町上野や立山町岩峅寺よりも山手の林
縁によく見られます。
和名で射干(しゃかん)と書くのは(中国では
ヒオウギをさす)ヒオウギ
の葉と似ているためでであ ろうか?
また、胡(蝴)蝶花とも書きます。
人里近くに多くあり、古く中国から渡来して野
生化したという説があります。
葉は常緑で光沢があり、長さ30〜60cm、幅2.5〜 3cmで深緑色で、下面
はわずかに淡色です。
花は4〜5月に咲き、花茎は高さ30〜70cm、上
方で分枝し、径約5cm
の淡青紫色の花を多数つけ
ます。外花被片の中肋にそって黄橙色の模
様がつ くとさか状の突起があり、さらにそのまわりに青
紫色の斑点が見
えます。
花は朝方に開き、夕方には閉
じる1日花です。3倍体で種子ができない
ため、
匍匐した根茎が、長い送出枝をつけ、無性生殖で増えます。