2000/5/18
vol.2b
ニリンソウ
Anemone Flaccida Fr.Schm.
キンポウゲ科 イチリンソウ属
山地のやや湿った林のふちや、樹木の下などに群生する多年草。
高さは20〜30cm、径2cm前後の白い花を葉の上に2個つける
(といっても2個同時に咲いていないことが多いし、3個つけるときもある)。
しかし花びらに見えるものはがくであり、その数は5枚のものが多いが、
変異も多く3枚から9枚のものもあります。雄しべや雌しべは多数あり、
根出葉は柄が長く3全裂し、各裂片はさらに深く裂けて
います。
茎葉は三枚輪生し柄はなく、その先に花をつけます。
花の咲く前に若葉
を食用とするが、有毒のトリカブトの芽生えに似ているので注意しなければ
な
りません。しかし、トリカブトは茎に葉がついているのと、根がかぶら状の
塊根(ニリンソウは横にはう根茎)なので区別できます。近縁種のイチリンソウ、
サンリンソウも食用としません。
夏前には 地上部は枯れ て消えてしま い、春まで休
眠します。